Anchor は、コーディング用の AI エージェントがカードを書き、アプリは出題だけするという分担で作っています。カードはあなたの GitHub リポジトリにある Markdown で、エージェントはそのリポジトリを作業ディレクトリにして読み書きします。
ここでは、使っている人が多い Claude Code と Codex を例に流れをまとめます。どちらも各社の製品で、Anchor はそれらの提供元とは関係のない個人の作品です。ほかのエージェントでも、リポジトリを読み書きしてコミットできれば同じように使えます。
どちらでも:リポジトリの一番上に雛形を置く
カードを置くリポジトリの直下に、書式の公開リポジトリにある templates/ の AGENTS.md と CLAUDE.md を置きます。
| ファイル | 中身 |
|---|---|
AGENTS.md | 「カードを書く前に仕様書(SPEC.md)を読む」という指示と、してはいけないこと(id を変えない・カードを消さない・data/ に書かない)。書式そのものは書き写していません |
CLAUDE.md | Claude Code 向け。AGENTS.md を読み込み、検査(lint)のコマンドを書く場所を持ちます |
書式の正本は SPEC.md だけです。雛形は「そこを読め」と指すだけなので、仕様が変わっても雛形を直す必要はありません。次に別のエージェントがこのリポジトリに入ったときも、まず仕様書を読み直してくれます。
最初の一歩は、紹介ページの一文をエージェントに渡すのがいちばん短い道です。エージェントは https://www.ura-logi.com/anchor/start.txt(AI 向けの手順書)を読み、リポジトリを作って雛形を置き、カードを書いて検査し、コミットするところまで進めます。
Claude Code には、書式の公開リポジトリから入れられるプラグイン(カードを書く手順・書いた直後の検査)もあります。入れ方は公開リポジトリの README にあります。入れなくても、雛形だけで使えます。
Claude Code + Mac 版:出題中のカードをエージェントに知らせる
Mac 版(0.1.28 以降)の設定に「AI エージェント連携」の節があります。既定はオフです。ブラウザ版にはありません。
- 設定 →「AI エージェント連携」→「出題中のカードを手元のファイルに書き出す」をオンにする
- 「まとめ(アーティファクト)を作るタイミング」を選ぶ(下の表)
- カードのリポジトリを作業ディレクトリにして Claude Code を開く
- 「開始の文をコピー」を押し、Claude Code のセッションに貼る
- あとはふだんどおり Anchor で復習する
オンにすると、Anchor はカードが表に出たとき・裏返したとき・採点したときに、カードの ID・タイトル・ファイルの場所・採点・まとめを作るタイミングを ~/.anchor/now.json に書きます。カードの本文は書きません。この Mac の中に書くだけでどこにも送らず、オフにするとファイルも消します。
開始の文には、このファイルを見張るコマンドと、エージェントへの頼みごとが入っています。スキルやフックを入れる必要はありません。貼ると、エージェントは次のように動きます。
- 決めたタイミングが来ると、そのカードのファイルを読み、問い・結論・覚える順の筋・使う定義・覚え方と落とし穴・関連カードを1枚のまとめにして返す。毎回同じものを上書きします
- あなたが「この」「これ」と聞けば、いま出ているカードのことだと受け取り、そのファイルを読んで答える。答えはまとめに書き足します
| まとめを作るタイミング | いつ |
|---|---|
| 表に出たとき | 次のカードに進んだとき。思い出しているあいだに作り終えるので、答えにあたる部分は折りたたんで出すよう頼んであります |
| 裏返すたび(既定) | 答えを見たとき |
| 「もう一度」で採点したときだけ | 忘れていたカードだけ |
| 作らない | まとめは作らず、質問にだけ答える |
Anchor は「いまどのカードか」と「いつ作ってほしいか」を書くだけです。まとめを作るかどうか、どう作るかはエージェントの側が読んで決めます。カードの ID をコピーして渡す手間がなくなるのが、この連携の要点です。
Codex:リポジトリでカードを書き、PR で直す
Codex のように、GitHub のリポジトリで作業して PR を出すエージェントとは、PR を介してやり取りします。
- カードのリポジトリで、覚えたい題材のカードを書かせる。書いたら検査(lint)を通してコミットさせる
- 復習中に「この説明はおかしい」と思ったら、アプリでカードの ID をコピーしてエージェントに渡す
- エージェントがそのカードを直し、PR を出す
- Anchor の「変更」タブで、その PR の中の
.mdを出題と同じ形で読む(変更(PR)) - 読んで問題なければ GitHub でマージする。次の同期で手元に降りてきます
「変更」タブを使うには、GitHub の Anchor に Pull requests: 読み取りの権限が要ります(はじめかた)。
仕様書が読めないときは、カードを書かせないでください。 Codex CLI は、初期設定ではネットワークに出られないことがあります。その状態だと仕様書を取りに行けず、覚えている形で書いてしまいます。手順書(start.txt)は「仕様書が読めなければ止まって人に頼む」ように書いてあるので、頼まれたらそのセッションだけネットワークを許すか、SPEC.md を落としてリポジトリに置いてください。
この流れは Claude Code でもそのまま使えます。PR を出さずに直接コミットさせることもできますが、PR にしておくと、直った本文を「変更」タブで読んでから取り込めます。
関連
- カードを書いてもらう:よいカードの書き方と、検査で落として直させる輪
- カードの書式:書式の要点(正本は SPEC.md)
- 変更(PR):PR の中のカードを読む画面